『ハサミ男』


美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。

3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。

自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。

精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!


まんまと、です。

騙されました・・・!


1999年に第13回メフィスト賞を受賞した、殊能さんのデビュー作だそう。
同年の宝島社「このミステリーがすごい!」の第9位にもランクイン。

ハッピーエンドに見せかけた、アンハッピーエンドな結末は、ある意味でかなりのイヤミス。

読者だけでなく、登場人物たちでさえ「勘違い」させられていく様は、むしろリアリティでいっぱいで。

20年以上も昔の作品でありながら、まったく色褪せない物語でした。


2005年に映画化されているのですが、どうやって映像化したのかとっても気になります!

(これ、舞台化したら面白いだろうなあ・・・)


紋佳🐻

読書