『隣人』


優しい夫に白い猫─
満ち足りた生活は、夫の溺死により突然、ピリオドが打たれる。
それは新たなる絶望への幕開けにすぎなかった。

小説推理新人賞受賞作「隣人」を含む戦慄のサスペンス短編集。

予測のつかない結末6編!


どの短編にも、「幸福を追い求めた結果」として避けられなかった犠牲や不幸が描かれていて、その不気味さと恐ろしさに震えました。


登場人物たちの思考はあくまで正常に見えるのに、次第に異様な展開へと転じていく。

その巧みな描写に引き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。

いつもはメモを取りながら読むのですが、その余裕すらないほど没頭しました。


思考が思考を呼ぶように広がっていく文章に導かれ、結末の予測がつかないまま読み進め、気づけば一篇を読み終えている―そんな読書体験。

永井するみさんの作品は今回が初めてでしたが、他の作品もぜひ読んでみたいと思います。


紋佳🐻

読書