『飼い犬に腹を噛まれる』


プリンセスの日常には何かが起こる!

ベストセラー『赤と青のガウン』の「その後」の日常を綴った彬子女王殿下の最新エッセイ集。

挿絵は『きょうの猫村さん』のほしよりこ氏による描きおろし。


『夏はあまり得意な季節ではない。寒いのは着込めばなんとかなるけれど、暑いのは脱ぐのに限界がある。それなのに、冷房の風に当たるのは苦手なのだから、なかなか厄介である。
あるとき友人に、ぐったりしながら「夏は苦手です・・・暑いと途端に動きが鋭くなります・・・」と言ったら、「何言うてはるんですか!冬も鈍かったやないですか!」と言われ、確かにそうだと気付いた。』

類は友を呼ぶというべきか、彬子女王殿下ご本人はもとより、周囲のご友人方もまた、実にユニークな方々ばかり。

きのこが苦手というご友人にきのこグッズを贈り続け、最終的にきのこ好きにさせてしまったり―

40分歩いて向かった和菓子屋さんにて財布を忘れたことに気づき、側衛さんに代わりに支払ってもらったり―

微笑ましいエピソードばかりで、ほっこりしました。

文章や言葉の選び方が最上級に上品なので、内容とのギャップがまたたまらない。

だいすきです。


挿絵は「猫村さん」でお馴染みのほしさん。

巻末におふたりの対談が載っているのもうれしい。

ほしさんのほんわかとしたタッチのイラストが、作品をより魅力的にしているのは間違いないのでした。


紋佳🐻

読書