『スーパーマーケット宇宙』


小さな暮らしの巨大宇宙、スーパーマーケットへようこそ。

宇宙にとびたつロケットのように、スーパーマーケットの中を自分専用のカートで進んでいく。

野菜、鮮魚、お惣菜、冷凍食品、台所用品に歯ブラシ……さまざまな惑星たちが輝いている。

棚の間を浮遊しながら、考えたり、空想したり、思い出したり。

今日はどの星に着陸しよう。

その星には、いったい何が埋まっているだろう。

雑誌『ダ・ヴィンチ』の連載7年分に描き下ろしを加えて待望の書籍化!

もっとも身近でもっとも自由な“宇宙”で繰り広げられる、日常再発見コミックエッセイ。


お買い物中に、子どものころの記憶がふとよみがえり、タイムスリップしたり。

旅先での出来事を思い出して、遠い異国に思いを馳せたり。

買ってきたソーセージを焼きながら、いつか自分も焼かれるのだなあと、未来へ飛んでいったり。

見開き2ページ16コマのなかで、ミリさんはいつも旅をしていました。


スーパーという場所は、子どものころから変わらずそこにあって、ノスタルジーと新しい刺激の両方を内包しているから。

そしてスーパーで過ごす時間は、ひとりで思考をめぐらせることのできる、ささやかで孤独なひとときだから。

読み進めるうちに、ふわり、ふわりと身体が浮かんでくるような心地になる、軽やかで穏やかな一冊でした。


紋佳🐻

読書