『ミステリ作家、母になる』
育児の現場は毎日が「どんでん返し」!?
東大卒の頭脳派ミステリ作家である著者は、データサイエンティストの夫とともに、家事や育児もすべてGoogleスプレッドシートで進捗管理。
育児も仕事も完璧にこなせている・・・はずだった。
原稿の上を縦横無尽に走る、幾本もの黒い線。
忽然と姿を消す、お気に入りのおもちゃ。
洗濯機の中から現れる、直径約30cmのゴムボール。
「日常の謎」と格闘しながら執筆を続ける著者に、第2子妊娠、つわり、ねんトレ、保活、さらに第3子妊娠・・・と次々試練が襲いかかる。
先端技術や新サービスも充実する令和時代の育児。
上の世代の常識をどこまで受け入れ、新たなやり方をどのように切り拓いていくのが、本当の幸せなのか。
育児の「当たり前」にメスを入れる新時代の超ワーキングマザー論!
一人のミステリ作家が3児の母になるまでの4年間を綴った〝普通じゃない〟育児エッセイ!

データサイエンティストの旦那さんとの育児はこんな感じ。
『そこで我が家では、Google スプレットシートで進捗管理をしている。
(略)本家本元のMicrosoft も同じようなサービスは提供しているのだけれど、私たち夫婦が新卒入社した某IT企業ではGoogleを使用していたため、我が家でもそのやり方を自然と踏襲することとなった。
例えば、今も絶賛稼働中の『出産準備』ファイルの中には、①購入品リスト、②申請手織き一覧、③出産内祝い送付チェックリスト、の3つのシートを設けている。
それぞれのリストには『担当者』「期日』『進捗状況』「達成日』といった列があり、「担当者』の欄には夫婦どちらかの名前を入力してある。
そうして最初にタスクを洗い出し、夫婦間で割り振ってしまえば、あとはいちいち各項目について会話をしなくても、お互いが随時このファイルを参照し、自分の担当のタスクについて進捗を更新するだけで済むのだ。
リストを見て、もし直近の進捗が書き込まれていなければ、「期日が近いけど大丈夫?」と相手にリマインドするだけでいい。』
我が家も夫がパソコン系のお仕事なので、結婚式の準備から命名・育児タスク、旅行計画まで、スプレッドシートを常用しています。
読んでいてつい夫を思い出し、また理系親友夫婦もやっていそうだなあと微笑ましく拝読しました。
他にも頭脳派夫婦あるあるは盛りだくさん・・・
『ああ困った。でもどうしようもない。
だって、私には絵の才能が皆無なのだ。
大学時代、サークル仲間に「画伯」と呼ばれていたくらいには。
複雑なものを描こうとすると何だかよく分からなくなってしまうから、シンプルな形の果物や雲を描くよりほかに道がない。
夫はもっとひどくて、娘にクレヨンを手渡されると、お絵かき帳にデータベースのアイコンや数式を書き始める』
パパさんの個性大爆発。
私大爆笑。
『先日、お盆に夫の実家に帰省した際に、義母がゆで卵を切ったものを子どもたちに出してくれた。
娘があまりに次々と欲しがるので、「最大3個ね」と条件をつけたものの、さすがにこれでは理解してもらえないと思い、「3個より多くはならないようにね」と言い直した。
その隣で夫が「小なり(<)3」と言い添える。
「いや小なりイコール(≦)3でしょ」と私が思わず返すと、元数学教師の義母に「普通の夫婦はそんな会話をしない」と笑いながらツッコミを入れられてしまった。』
なんて良い夫婦。
お子さまたちも巻き込んで、きっとさらに楽しい家族になるのだなあと微笑ましくなりました。
個人事業主子育てあるあるにも共感できたり、あっという間に読了。
子育てエッセイ好きさんにおすすめです。
紋佳🐻










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