『旅をすればするほど子育ては楽になる』


子どもと私の世界の見え方がちょっと変わる「まなざし」を育てる旅のススメ。

中学生と小学生の2人の子どもを育てながら、これまで43回の子連れ旅を重ねてきた著者。

なぜそんなに旅に出るのか。

それは、旅先でのいつもと“ちがう”ことが、気づけば観察力を上げるきっかけになり、 “いつも”の日常に変化をもたらしてくれるからだと言います。

本書では、子どもと旅に出る意味や考え方、スケジュールの作り方、持ち物のヒントに加え、国内・国外/日帰りや1泊の短い旅の具体例も写真とともに掲載。読んで、眺めて楽しい本です。


タイトルに惹かれて手に取りました。

何かと大変な子連れ旅行を、より快適で有意義な時間にするためのコツが詰まった、読めば旅に出たくなる一冊でした。


『それなら旅をどう設計するのがいいのか。
逆説的ですが、旅先を決めるときに、親自身の行きたい・見たいことを入れ込むことです。(略)一
番よくないのが、子どものためにと力が入りすぎることです。(略)
お母さん・お父さんが、行きたいと伝えたその旅は、熱量が生まれる。子どもの心にも伝わっていきます。
親の熱量が子どもを触発するのです。』

我が家も、多少子どもに配慮はしつつも、基本的には「私」が興味のある場所や食べたいものを優先して旅先を決めるタイプ。

周囲の「子どもファースト」なお出かけ投稿に、ちくりと心が痛む日もあったのですが、この本を読んで、これまでのスタイルを肯定されたようでうれしくなりました。


『旅先でいろいろな観察を楽しむには、まず自分の体調や思考、その土台となる身体が安定している必要があります。
そのため、旅先でも、寝る・食べるや、宿題といった日常のルーチンは、”いつも"を大切にしましょう。その上で、日常とは”ちがう"を添える。
この組み合わせがあるからこそ、観察をじっくり楽しむ余裕が生まれるはずです。』

毎朝毎晩、10分ほどピアノを練習する長男のために、旅行のときにも折りたたみピアノを持ち歩くことがある我が家。

「音大受験生か!」と心の中で突っ込みながらも、本人が大切にしている毎日のルーティンを崩さないようにしてあげたい―という親心は間違っていなかったんだな、とうれしくなりました。


『わが家は、長男が小学校4年生になった頃から、親1人+子ども1人の2人旅が増えました。(略)
別々に旅する理由はシンプル、家族4人のスケジュールが合わないからです。
特に長男が高学年で塾に行き始めてからは、予定が全然合わなくなりました。
次男は小1からサッカーをしていて、試合の予定や開始時間などは1週間前にならないとわかりません(休ませることもできますが)。
これからますます、子どもたちは自分の人生に忙しくなるのだなとわかりました。
そこで、わが家では旅のスタイルを柔軟に組み替えることにしました。
家族全員で行くのが難しければ、母+子1人、父+子1人、母+子ども2人、父+子ども2人、といった具合に、さまざまな組み合わせで旅をします。
みんなで行けないなら、行ける人だけ行けばいいじゃない(マリー・アントワネット風)。』

全員で行くことにこだわらなくてもいい、その時にいけるメンバーで、というスタイルは新鮮で。

 時代によって、「家族旅行」の定義も変化していくべきなのだと改めて考えるきっかけになりました。

そして、読みながらさっそく夏休み中の旅行の計画をたてたのでした。

たのしみ!


紋佳🐻

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