『キニ子の日記(上)』


ちっ素が気になる。
青春が気になる。
もっと気になることがある。

満塁小学校6年F組、キニ山キニ子の気になる日記と 須原C介先生の赤いコメントが織りなす勉強と雑学のあいだ。


『切手デザイナーの仕事』の著者である、間部香代さんの児童向け図書ということで、気になって手にしました。

6年生のキニ山キニ子ちゃんが、担任の須原C介(すばらしーすけ)先生に日記を提出し、コメント(回答)をもらうという構成の本。


「女子会」、「○○女子」というけれど、いつまでママは自分のことを「女子」と言うんだろうというような疑問には、「女子」の「子」は、「子ども」だけでなく、「人」を表すときにも使われるから(女子トイレ、女子マラソン等)、といった正しい知識を知ることができます。


日本人は漢字を忘れたら平仮名を使うけど、中国人は漢字を忘れたらどうするの?といった、小学生らしい疑問や、青春ってなに?といった哲学的な疑問まで。

バタフライは、平泳ぎの選手が早く泳ぐために考えたのが始まりで、日本人選手によって完成したという話も面白かった。

お子さまが読んでも楽しいだろうし、大人も勉強になる本でした。


クラスメイトたち、キニ子ちゃんの両親のキャラクター設定も個性的で好き。

雑学だけでなく、キニ子ちゃんを通して、小学生のころの気持ちや生活を思い出させてくれる本でした。

イラストもかわいい。

下巻も楽しみです。


紋佳🐻

読書