『ルーシーおばさんの台所』
ルーシーおばさんとくらすロージー、リリー、そしてテスはいとこどうし。
夏休みになったある日、三人はクッキー屋さんをやろうと思いつきます。注文がきて、配達にいった三人は、ゆく先々ですてきな人たちに出会い・・・
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『苺をつぶしながら』
装丁に惹かれて手に取ったこちら。
田辺さんの個性的なことば遣いがたのしめました。
(「見事」を「美事」と表したり。)
離婚後の女性の心理がエッセイ風に自然体で描かれていて、主人公の人生を通して、自分 ...
『おしえてブッダせんせい こころのふしぎ』
こどものしつもんに、ブッダせんせいが答えていく、Q&A方式の児童書。
「おうちのかたへ」という欄もあって、お子さまにどう説明したらいいかが載っているのも親切。
大学でキリスト教については学んだし、聖書は ...
『田舎の紳士服店のモデルの妻』
「もしも、子供がいなかったら、夫がいなかったら。私はもっと快活に笑えていただろうか。もっと自由だったのだろうか。」(本文より)
東京から夫の故郷に移り住むことになった梨々子。田舎行きに戸惑い、夫とすれ違い、恋に胸を騒がせ、 ...
『昨日うまれた切ない恋は』
恋のはじまりなんて大抵は些細なものだ。たとえば、つまずいた瞬間に支えてくれたとか、迷っているデザートを両方頼んでくれたとか、文庫本がスーツのポケットに入っていたとか。
そういう小さな小さなこと。何がきっかけになるかは見当が ...
『ニセモノの妻』
第18回三島由紀夫賞候補・・・ふむふむ、わかる!
三崎亜記さんは初めましてでしたが、哲学的で、抽象的で、ときにSFのような作品でした。
『常識って本当に正しい?』と、自問したり、物事を新たな角度で考えられるので ...
『太陽の庭』
一般人にはその存在を決して知られることなく、政財界からは「神」と崇め奉られている、永代院。
屋敷内では、跡目と寵愛を巡る争いが絶えず、子供たちは常に死と隣り合わせの生を生きている。
愛と自由を知らない「神の子供 ...
『八月は冷たい城』
夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦。毎年子どもたちが城に行かされる理由を知ってはいたが、「大人は真実を隠しているのではないか」という疑惑を拭えずにいた。到着した彼らを迎えたのは、カウンターに並んだ、首から折られた四つの ...
『帝国の女』
宮木あや子さんの作品を拝読するのは、初めてだったのですが・・・おもしろい!!!!
とあるテレビ局を舞台に繰り広げられる女たち(プロデューサー、記者、宣伝、マネージャー、脚本家)の人生がそれぞれ描かれているのですが、 ...
『心がほどける小さな旅』
益田ミリさんの素敵なイラストがいっぱいの、旅エッセイ。
ホテルのすぐ近くのオシャレなパン屋さんで、いくつかパンを買い込んでチェックイン。ホテルの部屋で遅めの昼食をとる。
それから、なにをするかというと、昼寝であ ...