『図説アジア文字入門』


アジアは、漢字、アラビア文字、インド系文字のほか、ハングルやトンパ文字などさまざまな文字に満ち溢れている。

それぞれの文字の起源や変化のあとをたどりながら、文字の性格、書体の美しさ、楽しい使い方を学ぶ。


ラテン文字が浸透している地域と比べて、さまざまな文字がぎゅっと集まって分布しているアジア圏。

そのアジアに絞った、文字のお話。


言葉や文字は、歴史とともに変化していくものですが、形を変えていく文字の中でも、「どんどん装飾を付け加えられていって複雑化した文字」と、「どんどん簡略化されてシンプルになっていった文字」があるのは、面白いですね。


馴染みのない言語が宇宙語に聞こえるように、馴染みのない文字は初め、ただの『記号』にしか見えないのですが、

でもそれぞれの文字の「母音」「子音」の組み合わせ方、日本語でいうところの偏と旁のような構造を知ることで、『記号』が『文字』に見えるようになってくる。

これはたのしい!


アラビア書道について調べてみたら、『日本アラビア書道協会』というものがありました。

気になります。


「いかに美しい文字にするか」

活字好きとして、「文字への情熱を持った先人たち」へのリスペクトが止まりません。

「橋爪が好きそうだ」と、お貸しくださったクラリネット吹きのお姉さまに感謝して。


紋佳🐻

読書