『「星の王子さま」隠された物語』


『星の王子さま』が子どものための物語ではない理由。

サン=テグジュペリは「子どものほうが正しい」と主張するばかりではなかった。

孤独とともに過ごした四十代が“どこか寂しげな王子さま”を生んだ。

星めぐりの放浪のなかで登場する「おとなたち」が示すもの。

サン=テグジュペリの分身でもあった「星の住人たち」。

サン=テグジュペリの死生観がこめられている“王子さまの謎の結末”。

元祖・内藤濯訳をもとに、世界中で愛され続ける『星の王子さま』の魅力と深層に迫る―!


『大人のための「星の王子さま」』が出版された2000年以降に明らかになったことなどが、加筆修正されたというこちらの本。

特に、そのまま訳せば『ちいさな王子さま』であるタイトルが、なぜ『星の王子さま』となったのかについて言及している部分は興味深かったです。

なんと内藤氏と共に仕事をしていた、石井桃子さんの影響が強そうだということで、いやもう、さすが石井桃子さん、、!!と感激。


アニメ化の際、初めはウォルト・ディズニーがアニメーションを製作するはずだったのが、そうはならなかった・・・などなど。

もしディズニーが星の王子さまを作っていたら、いま頃ディズニーリゾートのどこかに、星の王子さまエリアがあったかもしれませんね。

ああそれはそれで、見てみたい。


紋佳🐻

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