『坐禅ガール』


本当の自分が見つけられない30代無職女子、悩みを捨てきれぬ40代女流作家の不思議な出会い。

「恋愛」「容姿」「家族」・・・尽きせぬ煩悩に効く物語。


去年の11月に、『宿無し弘文』を読んで初めて、坐禅というものの詳細(歴史や文化など)を知りまして。

「宗教的で、スピリチュアル的な瞑想方法」だという偏見があったのですが、アメリカではもはや仏教とは別の、独立した文化になりつつあると知って、とても興味深いなあと思っていたからか、

タイトルを見て、導かれるようにして手にした本でした。


いろんなヨガの先生のレッスンを受けたことのある私なので、「呼吸」や、「無になる」といった時間は体験したことがあるのですが、

坐禅の場合、無になるというよりは、「観察し、受け止める」ものなのだそう。

『どうしても言葉が浮かんできて無になれない』主人公に似た私には、無になることが苦手なぶん、向いている気がしました。

(身体が硬いひとのほうが、ストレッチの効果があらわれやすい、みたいな考え方。)


やってみたいな、坐禅。

この本を読む限り、自分と向き合うのは、とても辛くて苦しそうだけれど。


紋佳🐻

読書