『波』2022年11月号


『波』2022年11月号。


途中まで読んだまま鞄にし舞い込んでいて、12月号を先日読み切ったため、投稿が前後します。
(感想も、書きながら読んでいるため前後しています。)


銀シャリの橋本直さんによる新連載『細かいところが気になりすぎて』、面白かった。

電車でにやにやしながら読んでしまって、思い出すとちょっと恥ずかしい。

これ連載なのね!やったー!

芸人さんの書くエッセイ、好きです。

相方の鰻さんのイラストも味があっていい。

ラストの四コマも、思わずくすっと笑ってしまう。
次号が待ち遠しいです。


7月に『映画を早送りで観る人たち』を読んで、大変な時代になってしまったなと思っていたけれど。

北村薫さんの随筆で「大学のリモート授業に慣れてしまった学生たちが、対面の授業に戻った時に、早送りができないことがストレスで聴いていられないらしい」という話があって、さらに考えさせられました。

「飛ばされる時間」が、どのように生かされるべきか、教員が試されている時代だそう。

情報だけが必要ならら本を読めばいい。
そうじゃない、人と人とのやりとりの中で生まれるものにも意味があるはずだと、私も思いたい。

『分かりやすく、今日のポイントが伝えられるのがよい教師なのか。そういう先生は、受験生にとってはいい。(略)
しかし、試験に役に立たなくとも、何だか味のある授業というのはありますね。おかげでその科目を好きになるような先生というこは、確実に存在する。』

言い換えてしまえば、そうでない先生はこれからの時代、厳しいのかもしれない。大変だ。


南沢奈央さんの連載『今日も寄席に行きたくなって』では、上方と江戸の落語の違いを知ることができました。

舞台セットから、進行方法、好まれる噺の傾向や、昇格の仕組みまで違うのだから驚きです。

寄席は都内でしか経験がないので、いつか上方落語を体験してみたいな。


紋佳🐻

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