『測る世界史 「世界の基準」となった7つの単位の物語』


世界史は、測ることから始まった─

人類の6000年にわたる試行錯誤、天才科学者たちによる世紀の大発見を、物理学の世界的権威が余すところなく解説。

メートルやキログラムなど、文明の繁栄を支える「7つの単位」の秘密に迫る。


まだ世界規模での統一がされておらず、それぞれの地域で各々使われてきた測定単位が、どのようにして現在のような、共通の単位になっていったのかという歴史から始まり、科学者たちの試行錯誤、大発見について、専門的にまとめられた一冊でした。


「物語」というワードに惹かれて手に取ったものの、専門用語、公式のオンパレード。まるで教科書。

読み進めるのに時間がかかるタイプではありました。

でも、

『ノアの方舟は長さ約150メートル、幅25メートルだった。』
方舟ってそんなに大きかったんだ、という衝撃や、

身分によって『キュビト』の長さが違ったという話(一般的なものは約45センチ、王族用は約52センチ)などは、物語性があって面白かった。


思えばこれまで、「なぜ1秒は1秒の長さなのか」とか、「なぜ水は100°Cで沸騰するのか」とか、考えたこともありませんでした。

「そうだ」と決めた人が、機関がある、という歴史を感じることが出来てよかった。


カジュアルな気持ちで読み始めたところ、かなり本格的な内容で、素人には難しい部分もあったのですが、息子のお気に入りの絵本で学んだ「ニュートン力学」、「一般相対性理論」、「量子力学」の基礎があったおかげで、めげずに読み切ることができました。

すごい、あの絵本、役に立った(私の)。


紋佳🐻

読書