『未婚じゃなくて、非婚です』


結婚しないって言ってたあの子、一人で楽しくやってるって 。

ロイター、ABC、ブルームバーグなど海外メディアで注目!

韓国の「非婚」ムーブメントを代表する話題の2人組YouTuber、初エッセイ。

●結婚したくて仕方なかった私はなぜ非婚主義者になったのか
●「二重の手術と矯正が必要」? ルッキズムと脱コルセット
●かつての恋人からの激しい束縛とガスライティング
●毎月10万円以上費やして「自己破壊的な推し活」をしていたアイドルオタク時代
●フェミニストになってから親友と疎遠になった
●職場にバレた非婚YouTuber活動


『「男女七歳にして席を同じゅうせず」ということわざが現代にも有効なのか、女性は男性と同じちゃぶ台で食事することが許されなかった。しかも男性のほうのちゃぶ台には、形がきれいなチヂミやら果物やらが並べられて、女性のほうには残飯や形の悪いものばかりが並べられた。
その上、食べる場所は台所の片隅。―』

『彼氏は、男子がうじゃうじゃいる大学で私が勉強を続けることをよく思っていなかったので、大学も自主退学した。』

幼いころから、男女差別が当たり前の環境で育ち、大人になって付き合った男性は、束縛&モラハラ男で、ふとしたきっかけで、フェミニズムのデモに参加・・・
そんな巡り合わせが生んだのが、この本なのだなと思わずにはいられない内容でした。


自らの人生において、非婚を掲げるだけでなく、結婚制度そのものに反対している著者。

私個人としては、「自由に選んだらいい」と思っているので、何もそこまでしなくても、という過激さも感じつつ。

けれど、韓流ドラマの「起承転結婚」といった価値観は覆されても良いのではという、表現の世界における多様性に関しては、私も深く同意したいと思います。


でも、女性は弱く愛嬌があるべきだ、という型に対して、窮屈さや不便さを訴える女性がいる一方で、逆を求められ不自由を感じている男性もいるはず。

強い女性は声を上げ、団結していける。

では、弱い男性は?


女性だから、ではなく、ひとりひとりが自分らしく生きていける時代がくることを、私も願って。


紋佳🐻

読書