『母がはじまった』


お母さんになったからといって、誰もが強くなれるわけじゃない。

ツイッターで17万いいね!を獲得した、子育て絵日記で大人気のむぴーさん。
その原点となる、育児マンガが初の書籍化。

出産直後の入院生活は待望の赤ちゃんが生まれて幸せいっぱい!と思いきや、
思うような母親になれず、理想と現実のギャップに打ちのめされ、 涙することも多かった。

自分の赤ちゃんを可愛いと思えない。
赤ちゃんから離れるとホッとする。
夜、赤ちゃんと2人きりで過ごすことが怖い。
「母親なんだから」という言葉の破壊力。
激痛に泣きながらの授乳。
実母や看護師さんへの劣等感。

けれど、そんなこと誰にも言えずに、
不安と悩みは、どんどん心の奥に溜まっていくばかり。

本書はそんな、初めての出産・育児に戸惑う出産直後の新米ママに焦点をあて、
web連載で多くの母親の共感を呼んだマンガ「母、はじまりの7日間」を、
書籍用にリニューアル。


さらには、webでは描ききれなかった父親視点の子育てや、退院してからの生活を描いた家族編、むぴーさん自身の経験を綴ったコラムを新たに描き下ろし、
反響の大きかった番外編「母のモノローグ」まで収録しています。

大丈夫。そう思っているのは、あなただけじゃないよ。弱音を吐いてもいいんだよ。

これから出産する人、
かつて、そんな日々を通り過ぎてきた人、
今現在、眠れない夜を過ごしている人、
すべての新米ママ・パパにそっと寄り添ってくれる物語。


出産した瞬間から、「愛はふってくる」ものだと、私も思っていました。
「母性」って、勝手にわいてくるものなんだろうなって。

でも想像していたほど、私は赤ちゃんに夢中になれなかった。「想像していたほど」ね。

赤ちゃんも大切。だけど、仕事もやりたい。
これって残酷?母親失格?って泣きながら息子にごめんねと言っていた時期もありました。

同じ時期に出産をされたママさんの、うちの子かわいいツイートをTwitterで拝見する度に、自分の薄情さに嫌気がさしました。

思えば、妊娠中からそうだった。
マタニティの時期から、そういうママさんは赤ちゃんに夢中だし、本当に愛おしい存在として抱きしめてる。

私には赤ちゃんへの愛が足りない。こんな私が母をやっていていいんだろうか・・・と冷静になってしまったりして。

でも私、むぴーさんと一緒でした。
お世話をしていく中で、哲ちゃんが大きくなっていくのと同時に、私の中の愛もむくむくと育ってきました。

もしかしたら、それでも上述のママさんたちよりも温度は低いかもしれない。
でもこの、ほんのりあたたかくて、穏やかなきもちが私にとっての哲ちゃんへの愛なのだから、このきもちを、たいせつに育てていきたいと思います。


哲ちゃんと一緒に( *´꒳`* )


紋佳🐻

読書