『スーパーマーケットでは人生を考えさせられる』
スーパーマーケットでは、人生を考えさせられる。
人間とは。男とは。女とは。夫とは。妻とは。
老人とは。赤ん坊とは。犬とは。働くとは。
人の親切とは。生きるとは……。
これは、そんな、ありふれたようでいて、日々、興味が尽きないスーパーマーケットでの観察記です。
「袋2つ分。重い。1万5000円。あんなに買ったのに、思ったより高くなかった。」
1週間分の買い物が6,000円を超えると(高くなっちゃったな・・・)と思う私とは、買い物に対する価値観が違って驚くこと度々。
お買い物をする場所がちがうからですね。
私は、野菜は直売所で新鮮で安いものを買うし、お惣菜はできるだけ買わない。
お肉とお魚は、国産のものをよく選ぶけど、大人ふたりと2歳児ひとりの3人家族だから、そこまで高くはなく。
栄養があって、価格も安い、できるだけ旬のものを買うことを心がけて・・・。
お金のたいせつさについて考えるようになってから、私の買い物に対する価値観も変わっていったのだと思います。
『なんにでも、人のやることにはその裏にドラマがあるものだ。ドラマがあるのかもと思うと寛容になる。私はこの人のことを嫌いではない。密かに応援しているのかもしれない。』
私は、結婚したり、子供を産んだりしているうちに視野が広がったせいか、
周りの見えなかった(見ようとしなかった)若い頃には気が付かなかったような、「他人のささいな言動」に傷つくことが増えました。
だから、あらゆる人の意識が散漫になっているような人混みが苦手だし、そういう場所を避けるようになったのですが、生きていればどうしてももらい事故にあうことはある。
そんなときに、この夏生さんの言葉を反芻することで、かなりきもちが解れるようになりました。
高校生の時、銀色夏生さんの詩集やエッセイを全制覇するほど購入していた私ですが、
十数年がたって、結婚して母になって、
また受け取り方が変わってきたなあと思う、久しぶりの夏生さんでした。
紋佳🐻
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