『初女さんが子育てについて伝えたいすべてのこと』


子育てに迷ったり不安を感じているお母さんに、
93歳の初女さんが語りかける、厳しくもあたたかいメッセージの数々。

93歳になったいまも、全国の講演会場は初女さんに会いたい人たちで満席になります。
年齢や男女を問わず、初女さんのあたたかいまなざしと語り口に接すると、癒されて心が軽くなるからでしょう。

初女さんも、自身の体験を含め、
子育てはずっと気になってきた人生のテーマのひとつです。

子どもが生まれたらどんなふうに育てたらいいのか、
ちいさな赤ちゃんを抱えて迷ったり悩んだり……。

そんな両親に伝えたい、初女さんの思いが詰まっています。

出産のこと、赤ちゃんとの日々の接し方、
初女さんが何より大切にしている「食」のこと、
育っていく子どもに向けるまなざしなど、
初女さんの言葉にゆっくりと耳を傾けてください。


子育てに対してはこの文章が、とても私には響きました。

『子どもが「お母さん、こうしてね」「お母さん、こっちに来て」と言ったときに、お母さんが「はい」と涼やかに答えると、子どももまたお母さんの言うことを「はい」と素直に聞くようになりますよ。』

涼やかに、「はい」と返事のできる母になりたいな。


また、働く女性に関しては、

『お勤めなどで「自分ばっかりお茶くみで」とこぼす人がいますが、わたしは自分のお茶がおいしくて、みんなに喜ばれたらそれでいいと思うのです。それが女性の賢さなのではないでしょうか。』

この部分がとても好きでした。
とってもポジティブ!


初女さんは、社会において男女が全く同じ役割をする必要はないという考え方。


女性として生まれた人間に備わっているものを大切にするというのは、差別ではなくて適材適所だと、私も思います。

もちろん、性別によって人生のさまざまな「選択」が制限されることには反対ですが。

生まれ持ったものは活かして生きた方が、賢いということなんですね。


紋佳🐻

読書