『女神のサラダ』


土の匂い、太陽の光、作物が繋ぐ人との絆。いいじゃない、農業。

全国各地のさまざまな年代の農業に関わる女性を描いた八つの短編集。


さまざまな土地の農場や、農業大学校などが舞台となっていて、
それぞれの土地の「訛り」が、いい雰囲気でした。


繊細で複雑な人間関係が、とても丁寧に描かれていて、どの短編のラストも、ほっとしたり、ほろりと来たり。

他人に抱いている印象なんて、その人のほんの一部でしかないことを思い知る。

普段の暮らしの中でも、「その人の、ほんの表層的な部分しか見えていない」のだと、肝に銘じようと思いました。


瀧羽さんの物語にはいつも、傷ついたり、悩んだりしながら、一生懸命に生きている、登場人物たちが生きていて。

好きです。


紋佳🐻