『おいしい旅 しあわせ編』


心ときめく風景や絶品料理がここに。

「しあわせ」溢れる旅×グルメ小説集!


祖母と一緒に行くはずだったお伊勢参り。
急なトラブルでひとりでお参りすることになった元喜は、ある男の子と出会う(「もしも神様に会えたなら」)。

幼い頃に引っ越し、生まれ故郷の記憶はまるでない。
両親の思い出話を頼りに故郷をめぐる旅に出るが……(「失われた甘い時を求めて」)。


心ときめく景色や極上グルメとの出会い。

旅ならではの様々な「幸せ」がたっぷり詰まった7編を収録。

読めば旅に出たくなる、実力派作家7名による文庫オリジナルアンソロジー第3弾!


アミの会、好きな作家さんが多すぎるんですよ(寧ろ箱推し)。

今回も楽しませていただきました。


「旅」がテーマのアンソロジーというと、エッセイメインな作品かと思ってしまうのですが、こちらは全て小説!

おいしいもの、旅・・・なるほど、さぞや爽やかな青春物語が多いことだろう―だなんて思っていると、見事に裏切られます。

友人、親子、夫婦といった関係が拗れていたり、自分の人生に迷子になっていたり。

ただのグルメ小説に留まらないところが、もう、さすがアミの会!!と感動しっぱなしでした。


ああ、旅したい。大人だけで。ひとりで。

親世代の永遠の願望ですよね・・・


「美味しいということは、○○ということ」

この三上さんの言葉が、とても染みました。


紋佳🐻

読書