『アンソロジー カレーライス!!』


カレーだらけの33篇!

阿川佐和子、阿川弘之、安西水丸、池波正太郎、伊集院静、泉麻人、伊丹十三、五木寛之、井上ひさし、井上靖、色川武大、内田百けん、内館牧子、小津安二郎、尾辻克彦、神吉拓郎、北杜夫、久住昌之、獅子文六、東海林さだお、滝田ゆう、寺山修司、中島らも、林真理子、藤原新也、古山高麗雄、町田康、向田邦子、村松友視、山口瞳、吉本隆明、よしもとばなな、吉行淳之介


トップバッターの池波正太郎さんから始まり、井上靖さん、向田邦子さん・・・と、立て続けに「ライスカレー」と「カレーライス」は別物である、と熱く綴られたエッセイが続きます。

読んでみるとなるほど、ただ単に、呼び方が異なるだけではなくて、内容が違う様子。

「ライスカレー」とは、戦後まもない頃の家庭の味、思い出の味、といった料理のようです。

書かれているようなレシピで作るものが「ライスカレー」だとするならば、おそらく私は「ライスカレー」を食べたことがありません。

私がシャバシャバのスパイスカレーが好きと言ったら、「そんなもの!」と、みなさんきっとお怒りになるでしょう。


一篇の長さがバラバラなのは、各々の過去の書籍から、「カレーライス」の話を抜粋してきているから。

『カレーの話を書いてください』と依頼された訳でもないのに、こうも揃ってカレーについて書かれた文章が集まるなんて。

他の食べ物では出来ないことなんじゃあないかと思いました。

と思ったら、これの「餃子」バージョンがあるんだとか。

そちらもおいし・・・面白そう。


鳥さん(夫)に、「古い本?」と聞かれるほど、紙が黄色いです(初めから)


そんな演出も素敵!


思わずカレーを作るくらいの影響力のある本です。


スパイスカレーを仕込む、金曜日の夜。


明日がたのしみ!


紋佳🐻

読書