『居酒屋の流儀』


人生は、面白い! 
のれんの向こうに「いい酒いい肴いい人が」―

居酒屋の愉しみ方の真髄を達人が伝授!


私の心の師匠、太田和彦さんの居酒屋入門書。

美味しいお酒の話(歴史から豆知識まで幅広く!)から、いい居酒屋かどうかの太田さん的チェックポイント(これがとっても面白い!)、どう肴を選び、どう楽しむか・・・

読んでいるだけで、(ああ、居酒屋に行きたい、、!)と、恋焦がれる心地になります。


『レストランや食べもの屋は料理が届けばそれに専念し、食べ終えると出なければならないが、居酒屋は酒だけおいとけばいくら居てもよい。』

「居ることをたのしむ」、そう、それが居酒屋。


『酔うとしばしば出て来がちなのが批判、中傷、誹謗だ。それは、話を面白くしようとする興味本位と、ふだんは言えないが私は腹を割った、本音を言った、アンタだけには本当の自分の気持ちをみせたというアピールだ。』

場を盛り上げたいのか、自分は本音を言ってますというアピールなのか・・・私もしばしば出くわすこのパターン。

初めは私も愛想良く相づちを打つのですが(但し決して同意はしない)、だんだんと聞いていて気分が悪くなって、そのうち聞くふりすら辞めることがあります(なんて大人気ない)。

美味しいお酒を、楽しく呑みたいじゃないですか。
人の悪口に花を咲かせ、わざわざお酒を不味くするなんて、お酒に失礼だと思うのです。

太田さんのそんな、「酒席での会話は愉しい方向へ」というポリシー、心から尊敬します。


「お酒は男が呑むもの」、「居酒屋に女がひとりで行くもんじゃない」・・・

そんな歴史、雰囲気の残る老舗の居酒屋に触れる度に、ああ男に生まれていたらなあなんて思ったりもするけれど。

男性だって、(女に生まれていたらなあ)って思うことがあるのだとしたら、お互い様なので、まあ、あまり気にしません。笑


仕事帰りにふらりと立ち寄り、カウンターに座っていただく茨城の銘酒「武勇」・・・

近所にある日本酒の美味しい居酒屋に、早く復帰したくてうずうずしている妊婦なのでした。


紋佳🐻