『自分のことは話すな 仕事と人間関係を劇的によくする技術』
あなたの話はムダだらけ。
発する言葉に魂を込めろ!
巷の「話し方」の本には一番大切なことが抜けている。
それは、会話では「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話すということ。
自分の話をやめるだけで、仕事も人間関係も俄然よくなると著者は断言。
そこまで言い切れる根拠とは。
「相手は自分の話に興味を持っていない」
「『自分をわかってほしい』と思うことほど傲慢なことはない」
「『質問』にあなたの全てが表れる」
「プライベートなことを聞かないほうが失礼である」等々、
普通の人が気づけない会話の盲点を指摘。
仕事や人間関係が面白いほどに好転し始める話し方を網羅した一冊。
このところ、「誰かとの会話を反芻する」ことが増えました。
20代の頃はそんなこと、あまりなかったのに。
(もっとああ伝えればよかった)とか、
(あの一言は余計だった)とか・・・
反省しては、落ち込む、を繰り返していて。
そんな時に見かけて、手にとった一冊です。
『軽い褒め言葉は、発言している人の自己満足にすぎません。ですから、私がおすすめしたいのは、「相手に感謝していること」「尊敬できるところ」「この人すごい!と思うところ」を発見しようとする考え方です。』
とても実践しやすいきもちの切り替え方だなと思いました。
確かに、褒めようとする考え方よりも、感謝、尊敬のきもちを伝えようとする方が、すっと心から言葉が生まれそう。
また、「一歩踏み込んだ関係性を築きたい相手」と、「適度な距離感を保っていたい相手」で、雑談の質を変える、使い分ける、というやり方は、個人的に目からウロコでした。
『100の資格や社会的地位など、あなたが「持っているもの」よりも、世の中と相手が評価しているのは、あなた自身が行っている「伝え方」なのです。』
『「アピール=図々しく自分を売り込む」という考え方が、かつての私にはありました。
けれども、その公式を、「アピール=目の前の相手のニーズに合わせて、自分が貢献できることを示す」というふうに置き換えてみたのです。』
柔らかく丁寧な文章で、時にはご自身の失敗エピソードを交えた、メリハリある読み物でした。
少しずつ日常に取り入れて、自分をコントロールし始めたところです。
紋佳🐻
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