『白銀の墟 玄の月(二):十二国記』


民には、早く希望を見せてやりたい。
国の安寧を誰よりも願った驍宗の行方を追う泰麒は、ついに白圭宮へと至る。
それは王の座を奪い取った阿選に会うためだった。
しかし権力を恣にしたはずの仮王には政を治める気配がない。

一方、李斎は、驍宗が襲われたはずの山を目指すも、かつて玉泉として栄えた地は荒廃していた。
人々が凍てつく前に、王を捜し、国を救わなければ。―だが。


すぐ傍で聞き耳を立てている敵がいる中、下手に会話できず、
「何を意図し、何をしようとしているのか」が見えない泰麒。

身分を隠しながら苦労して情報を集めつつ、信憑性のない噂に翻弄される李斎。

ふたりの間に、連絡をとる手段はない。

・・・もう、面白くなるに決まってますよ。

物語の中で「いかに情報を読者に与えないか」が巧みすぎて、
読んでいてヤキモキしてくる!(褒めています)

明かされていく事実も、
「どこまでが真実か分からない」から、
何を信じ、何を疑えばいいのか。

読み手を物語の中に引き込むちからが本当につよいなって。

小野不由美さん、恐るべし。


紋佳🐻