『ママはキミと一緒にオトナになる』


「話すほどでもない幸せ」がちゃんとある。

Webメディア「kufura」で2020年~3年間にわたって連載した子育てエッセイの書籍化。

コロナ禍での学校生活、著者の離婚、働く母の葛藤、口げんかと家出・・・

日々の暮らしの色々が、母と息子の「会話」を通して、リアルに伝わってくる。

息子の言葉を聞いて笑ったり、考えさせられたり、悩んだり・・・。

どこの家庭でもあるそんな日常の中にある
「話すほどでもない」幸せを、気づかせてくれる一冊。


妹の親友であり、私の読書友だちでもあるNちゃんからお借りした一冊。

夜泣きで眠れなくても、
昼間やりたい事がちっとも進まなくても、
何よりも子どもが可愛いと言える、そのNちゃんの育児マインドが羨ましいという話をしたら、オススメされたのでした。


・・・共感の嵐。

喧嘩したり傷ついたり、感情の嵐に呑み込まれては反省したり。

そうやって親は、子どもと一緒にオトナになる。

え、ちょっと待ってNちゃん、立ってるステージもうそこ!?早くない?お子さままだ幼児よね!?

改めてNちゃんの精神年齢の高さに驚かされるのでした。


「そういえばそんなこと言ったなあ」
「よく覚えてるなあ」
というようなことが増えた5歳の息子の母として、共感できる部分が随所に。

親のことばのシャワーを受けて、またその背中をよーく見て、子どもは育っているのですね。

そう思うと本当に愛おしい存在だなと思える。

・・・思えるようになったのはここ数年だけど。


ブレイディみかこさんの名著もそうだけれど、どうして母親目線の「愛おしい我が子との奮闘育児エッセイ」って、対象となる子どもが男の子なのだろう。

男の子が可愛いのは分かる、うん。

でも私は欲張りなので、女の子の子育てエッセイも、読みたいなあ。

ご存知の方は教えてください。


とっても素晴らしいエッセイだったので、ひさしぶりに鳥さん(夫)にも読ませた(又貸し🤣)一冊でした。


紋佳🐻

読書