『カリスマ保育士てぃ先生の子育てで困ったら、これやってみ!』


子育ての悩みは、決して親の能力や愛情の深さの問題ではなく、子ども特有の気持ちやものごとのとらえ方、体の状態を知るだけでうまくいくことが多いと、てぃ先生は教えてくれます。

この本では、「てぃ先生が実際に試して効果のあった伝え方」や「保護者が絶賛した斬新なテクニック」を厳選。

困りがちな「おしたく」「お片づけ」「お食事」などの状況別に網羅しつつ、毎日忙しくて本を読むヒマもないママパパに向けて、いつでもパッと調べられる事典のような1冊になっています。


予約購入したほど、発売後すぐに手に入れたのに、ようやく読みました。


【「『どうして』〇〇したの/してないの!」ではなく、
「〇〇しちゃったね。『何が』あったの?」
と、叱るときは『どうして』ではなく、『何が』を使うと、子どもが素直に自分のきもちを伝えられる。
一方で、褒める時は、
「『どうして』こんなに上手にできたの?」と、『なぜ/どうして』を使うと、子どもは「上手くいった理由」を自分で考えて、次の成功にまた繋げやすい。】

副詞の使い方ひとつで、子どもも心を開いたり、閉ざしたり。
言葉って本当にひとに繊細に刺さるんだなあと改めて思いました。


【買い物中に子どもがお菓子やおもちゃを持ってきたら、「買わないよ!」と否定から入るのではなくて、「おいしそうだね」、「素敵だね」と褒めると、案外本人は『自分の発見を見せたくて持ってきただけであって、共感してもらえれば満足する』場合もある】

ああこれ、わかるなあ。
共感して欲しいだけなんですよね、うんうん。


なるほど〜と思ったのは、

【「なんで、なんで?」の質問が止まらないとき。
例えば「なんで夜は暗いの?」と聞かれたら、
「おひさまが眠ったからだよ」とか、「お月さまと交代したからだよ」と、事実を伝えるよりも、
「〇〇くんが寝られるようにだよ」と、『本人を巻き込んだ回答をすると納得しやすい』】

くぅ〜これも、ぜひ使っていきたいです。


あとがきが素敵でした。

【ママやパパも人間なのだから、感情的に子どもを叱ってしまう日もある。
そんなとき、「ああ今日は20点だったな」と思わなくていい、
その日に、できる限りのことをしたら、それは、『その日の100点』なんですよ。】

・・・涙がちょちょぎれました。

【だって、この本を手にとって学ぼうとしている時点で、とっても素敵なママパパじゃないですか。】


育児本だけど、育児に携わる大人へのエール本でした。


紋佳🐻

読書