『のだめカンタービレ 17~20』


大成功で幕を閉じた千秋の常任指揮者デビュー公演。

その演奏を聴いたのだめは、音楽に真剣に向き合う。


次回公演に向け、音楽に集中できる環境を求めた千秋は、アパルトマンから姿を消した。

そして真価が問われる第2回公演で、千秋は・・・!?


父親の呪いから解放されようともがく千秋(息子)と、過干渉で自分の夢を押し付けてくる母親を持つRuiちゃん・・・それぞれの悩みの中身は異なるけれど、子どもの幸せを願うことが出来ない親にだけはなりたくないなあと肝に銘じました。

(Ruiちゃんママは少し希望が見える展開だったけど・・・結局Ruiちゃんが大人になって、程よい距離感を掴めるようになるしかないんですよね)


黒木くんがお世話した、受験生の女の子のエピソード。

サクセスストーリーばかりじゃなくて、誰かの挫折も描いているところが良いですね。

だからこそ、みんなの努力がわかる。

ユンロンもねぇ・・・泣けました。


それにしてもアパルトマンのゆかいな仲間たち、後半になればなるほど楽しくて好き。

千秋がいなくても(もとい、いない方が)盛り上がっていませんか(千秋のこと好きになれないからって酷い言い草)。


その時、偶然、その場所に居合わせた仲間たち。

いつかはバラバラになることも分かっているけれど、とにかくいまが楽しい。

刹那的な青春ですね。

ああもう一生ないんだろうなあ。若者の特権です。


『R☆Sで食っていけるわけじゃないし、楽しいだけじゃ続かないよなー・・・』

峰くんのこの台詞。
劇団とか、演劇業界にも、もれなく当てはまるから、刺さります。

アルバイトという不安定な収入の上で、「本気で」好きなことをやり続けるには、若い心の筋肉がいつまでも必要だから。

自分の心の筋力、衰えていないか省みました。


紋佳🐻

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