『ひとりサイズで、気ままに暮らす』


無理せず、たのしく、自分のために時間をつかう。

老後はノビノビおひとりさまがいい!

73歳、気ままなおひとりさまライフ。

生活研究家ならではの「ひとり手抜き家事」のコツと、社会から孤立せず、楽しんで暮らす秘訣が満載!


フリーランスの生き方をされてきた阿部さんのエッセイ。

型にハマらない、自分の感覚を大切に暮らされている様子が、読んでいて爽快でした。


お金のかからない趣味として、特に「ドラマ」や「映画」が高齢者の方には人気ですが、

『時代劇のある曜日だけはできるだけ約束を入れないようにしていたが、最近、ビデオ予約ができると聞いて、チャレンジしてみた。しかしテレビ購入かは20年も経っており、どのように設定したらよいかわからず、相変わらず当日の時代劇、それも再放送を観て楽しんでいる。
楽しみなんてこの程度でいいと私は思っている。』

この軽やかさ。憧れます。


『言い換えると、今日できることを一つでも、丁寧にやり切っていく。丁寧にやれば気持ちがいいし、やり残し感もなく、達成感のほうが大きい。その連続の時間を過ごしていけば、一日は有効に過ぎていく。』

いまの自分にも響きました。

毎日一つでも、丁寧に積み重ねていけば、次へ進んでいける。


『「老いては子に従え」と言うが、今の子は忙しいから、従ってくれなくても文句など言わない。むしろ、従われて重荷になっては困ってしまう。お互いが自由な身でいることが何よりである。』

お互いのきもちを尊重し合って、いけたらいいですよね。

親にも意思がある。言い分がある。


独身で子どもがいない方の最期の選ぶ道として、

『指定病院に献体をし、最後は病院で始末をしてもらう』

という方法もあると知り、勉強になったりも。


人生は選択の連続だ。

そう強く思わされた一冊でした。


紋佳🐻

読書