『ドイツの女性はヒールを履かない 無理しないストレスから自由になる生き方』


日本の女性はがんばりすぎ!

周りに合わせたり固定概念に縛られたりして、疲れていませんか?

ドイツ人の生き方をヒントに、もっと生きやすさを追求しよう!

目次

1 歩くのが大好き
2 お金をかけない
3 気楽に生きる
4 ヒールは履かない
5 努力を強いられない
6 週末は友人と過ごす
番外編


『この本に書いているドイツ流の生き方について「すべてを ドイツのようにしよう!」と考える必要はありません。私自身、文化が違うと取り入れるのが難しいライフスタイルがあることを実感しています。
この本に書いてあることは「ヒント」または「インスピレーション」としてとらえていただき、自分に必要なものや自分の癒やしになるものだけを取り入れてください。』

「癒しになるものだけを取り入れて」という言葉の選び方、好きです。


化粧がマナー的にマストではないドイツでは、「すっぴんという言葉が存在しない」ほど、化粧をしないことがスタンダードとして受け入れられている。

その一方で、

『朝うっかり香水をつけるのを忘れてしまった日は、それこそ裸でお出かけしたような、何かが決定的に足りない気持ちになってしまいます。それこそ「すっぴん」で出かけているような感じでしょうか。』

目に見えるメイクが良しとされる日本に対して、目に見えない香りを大切にするドイツの文化。

この感覚の違い、不思議です。

季節や気分によって使い分けるほど、香水をたくさんコレクションしているドイツの人たち。

たいせつなひとから譲り受けたり、プレゼントされたり・・・そんなアイテムとして「香り」が使われるのも、とても素敵ですね。

私なんて、1本も香水を持っていないのに。


ドイツと日本のハーフという立場から、それぞれの良いところ、問題なところ、フェアに綴られているのが良い。

こういう「この国の文化を真似したら幸せになれる!」系の本にありがちな押し付け感はまったくありませんでした。

リアルなドイツの習慣、文化を知ることの出来る、生きたエッセイでした。


紋佳🐻

読書