『新釈走れメロス』
「続きが気になって、眠れない」
という感覚を、ひさしぶりに味わいました。
短編集だったので、キリのいいところが近かったのは助かりました(笑)
名作と呼ばれる作品の、「抑えるところ」をしっかり抑えつつ、現代風に森見さんがアレンジしているのですが、
『走れメロス』なんて、「日没までに間に合うように走る」のではなくて、「間に合わないように逃げ回る」ことで友情を証明する、という発想が、本当に素敵です!
高校生の時に読んだ森見登美彦さんの著書の数々、いま読んだらもっと楽しめるんじゃないか・・・そう思ってしまうくらいに、森見さんの言葉の操り方が、いまの自分をたまらなく刺激してくれるのでした。
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あの名作が京都の街によみがえる!?
「真の友情」を示すため、古都を全力で逃走する21世紀の大学生(メロス)(「走れメロス」)。
恋人の助言で書いた小説で一躍人気作家となった男の悲哀(「桜の森の満開の下」)。
馬鹿馬鹿しくも美しい、青春の求道者たちの行き着く末は?
誰もが一度は読んでいる名篇を、新世代を代表する大人気著者が、敬意を込めて全く新しく生まれかわらせた、日本一愉快な短編集。
#新釈走れメロス
#森見登美彦
紋佳🐻
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