『おかあさんのいのり』


その手がどうか銃などにぎりませんように。

世界中のこどもたちから平和をうばわないで。

母の子への愛情は万国共通。

戦後70年、平和への願いをこめておくる絵本。


パーカスのお姉さまからお借りした絵本。

ほんわかとした繊細なイラストが、ちいさな命の輝きを放っていて、初めは「素敵なイラストだなあ」、「やさしい物語だなあ」と、あたたかい気持ちで読み進めていたのですが・・・


『せんそうは 悪魔
すべての ものを こわしつくす』

あれだけ穏やかで幸せそうだった母と子の話から、
物語は戦争へと、移り変わっていきました。

産後直後に読むことで、より実感が沸いてしまうのか、
はたまたホルモンのバランスが崩れているのか、涙が止まらなくなりました。

まさに「おかあさんのいのり」が込められた一冊です。


『この かわいい ても
いつか おかあさんのてを つつみこむほど
つよく おおきくなるでしょう
その てが
どうか
銃など にぎりませんように』

私も我が子に、そう祈らずにいられません。


紋佳🐻