『日々臆測』


みだれとべ! 臆測!

さえわたれ! 臆測!

ヨシタケシンスケはその日、何を見て、何を思ったのか。その記録。

児童文学総合誌「飛ぶ教室」での人気連載「日々臆測」が単行本化!

絵と文で綴られた 臆測の記録 90話と小さいお話たちを一冊にまとめました。

臆測派の方々も、そうじゃない方々も、ぜひ。


ヨシタケさんが日々感じたこと、憶測したことを、イラストとエッセイ的文章で綴ったそんな一冊。

イラストでしか説明できない面白さも、文章で説明したからこそわかる面白さも、それぞれ味わえて、最高に面白かった。


『よみきかせロボ メデタシー』、『生涯に5回も貝にはさまれた男の話』という、短い読みものまで入っていて(なんとその話を思いつくまでの誕生秘話付き)!

なんという贅沢でしょうか。


内容からは離れますが、タイトルである『日々臆測』から、ふと思い立ち、「憶測」と「臆測」のちがいを調べてみました。

『「臆測」と「憶測」はまったく同じ意味の言葉であり、特に使い分ける必要などはありません。ただ、本来は「推測する」の意味を持つ「臆」が、正しい表記にあたります。
しかし、2010年までは「臆」が常用外の漢字であったために、やむを得ず「憶」の字で代用されていたというのが、同じ言葉に2つの表記ができた経緯になります。
現在では、どちらの表記を使っても間違いにはあたりません。』

なんと「憶測」の「憶」の字は代用だった!

活字のこういう面白い発見に出くわすと、痺れます。

そんなサプライズまでも。

ヨシタケさん、ありがとうございます。


紋佳🐻

読書