勝田先生とのお別れ。
勝田久先生と、お別れしてきました。
東京に上京して、大学に行きながら通った勝田声優学院。
とにかく厳しいと有名でしたが、第一線でご活躍中の声優さんをたくさん輩出している養成所。
第5期生である森川智之さんの弔辞の中には、「そんなんだったら声優やめちまえ」、「雨がしとしとと降っている」、「拙者親方と申すは」・・・など、26期である私が、すべて!すべて!すべて!分かる、懐かしい言葉が散りばめられていました。
それってすごいことですね。
30年以上、同じテキスト、同じ言葉で、厳しく生徒と向き合われてきているって、本当にすごいことです。
森川さんの言葉にもあったように、
「勝田イズム、勝田DNAはこれからも私たちの中に生き続ける」。
私も、勝田生だったことに誇りを持って、初心を忘れずに生きていきたいと思います。
懐かしい看板にも再会。
保存されていらっしゃったんですね。
鉄腕アトムのアトム役、清水マリさんが、
『お茶の水博士!お茶の水博士!』と、アトムの声で呼びかけられているのを聞いて、もう私は涙が止まりませんでした。
『こうやって呼んでいると、いつでも助けてくれそうですね』と、清水さんの一言一言から愛が溢れていました。
ご出棺の際に流れた『鉄腕アトム』。
先生が、ひょこっと現れるんじゃないかと期待してしまう、軽快さと、さわやかさと、せつなさで胸がいっぱいになりました。
声優としても活躍され、若手の育成にも熱心に取り組まれ、声優業界に残された遺産は本当に大きい勝田先生。
先生の元で学ばせていただいたことすべてが、私の財産です。
エレナの現場にも、勝田出身の声優さんがいま答えられるだけで4名はいらっしゃいます。
前述した通り、33年間、勝田先生が後輩に伝えてきた言葉が一切ぶれていないからか、「勝田出身同士」で通じる「勝田魂」のようなものを、いつも感じます。
ただの養成所の先輩、後輩で終わらない、何かが、繋がりが、そこにはあります。
先生、上手くお伝えできませんが、先生から受け取った熱いものを胸に、勝田出身の声優は活動しています。そして、それがお互いによくわかります。
これからも、先生の教え子として恥ずかしくないように努力します。
「みんなが通ってきた」先生の教え。
ずっと、ずっとたいせつにします。
どうか安らかにおやすみください。
お疲れさまでした。
そして、
ありがとうございました。
勝田声優学院 26期 橋爪紋佳
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