『自分を信じて』


「森のイスキア」の活動で知られる佐藤初女さんの、最後の言葉。

海のほとりで生まれた初女さんは、いのちを生み、人々をつなぐ海を愛した。

「いのちを支えるのは女性」。

自然の恵みを活かす手づくりの料理が大切。

ふるさとを同じくする二人が、日本と朝鮮半島とのむすび合いの道を探る。


佐藤初女さんの本を読みたい、と思い、数ある著書の中から選んだのは、タイトルに運命を感じた(『自分を信じて』という歌をうたわせていただいているので)こちらの本。

キリスト教信者である初女さんなので、度々宗教に触れているのですが、

『唯物論的な人たちの間で常に宗教が警戒され忌避されるのは、目に見えないものにコントロールされることへの恐怖と嫌悪であると思うが、初女さんの場合は宗教の原理原則に盲目的に従うのではなく、まず、自分があり、それは善であるかどうかを確認する絶対的な存在として、神が存在しているのである。』

・・・と朴さんは語られていて。
まさに、「自分を信じて」だなと思いました。


また他にも、

『いまのところ、わたしは一つの宗教に帰依することができない曖昧な無神論者である。
神の姿は見えない。神がいるとすれば、神の存在は何かを通じて感じ取るのだろう。
信仰は自ら求めるものではなく、自然に育ち備わるものだという初女さんに、「わたしには初女さんの存在、また書かれたものがバイブルです。それを読むことで聖書を読むようにすうっと神の存在を感じることがあります。(後略)』

と語る朴さんに深く共感。
佐藤初女さんのような方の行いを見ていると、神さまっているんだなあと、その存在を薄らと感じることができます。


芯のあるひとは、どんなに揺れても大丈夫・・・


その言葉、胸に刻みました。


紋佳🐻

読書