『人にはどれだけの土地がいるか』


人間が生きるのに必要なものは、決して大きい財産や土地ではありません。

ロシアのある地方にむかしから伝わるお話。


『人は、最後にこれだけの土地があればいいんだな・・・。』

そう締めくくられるロシアで有名なお話。


大原扁理さんが本の中で紹介されていて、あらすじや結末も知っていたのですが、やはりきちんと読むと染み込み方が違います。


『パホームは広い土地を持つようになりました。でも、彼の心は前よりもずっとせまくなってしまいました。』

初めはただ「人よりも一生懸命に働く、働き者」だった主人公が、終わりなき欲に身を滅ぼされていく姿は、恐ろしいものがありました。


「本当の豊かさ・幸せとは何か」―

ロシアの人たちは、この話をどうか、改めて思い出してほしい。


紋佳🐻