『粗食のきほん』


「森のイスキア」の佐藤初女×『粗食のすすめ』の幕内秀夫×和食専門レシピサイト「白ごはん.com」が大人気の冨田ただすけ、
“食べることは、生きること"に共鳴した三人が初コラボ!

私たち日本人には、昔ながらのシンプルな日本の食事が一番合っている。
特別なことなんてしなくても、丁寧に作られたごはんと味噌汁を食べているだけで、健康な心と体を手に入れることができる。

お米の研ぎ方、おむすびのむすび方、だしの取り方、野菜の切り方、子どもへの食べさせ方、体が弱った時の食事の仕方など、“日本の食"のきほんがわかる一冊。


まず、幕内秀夫さんが、茨城県土浦市のご出身と知りびっくり!
とてもうれしくなりました。

その幕内さんが仰っていたのですが、

僕は茨城県の土浦生まれで、家はせんべい屋だったから、大きな精米機でたくさんの米を精米していました。
当時は、金網の上で何回も米を転がして糠を取っていたので、今のようにきれいには糠を落とせなかった。

だから、精米して時間をおくと、米についた糠が酸化してしまい、まずく感じます。
そのため、包丁を「研ぐ」のと同じようにゴシゴシと糠を落とす必要があった。

でも今は、研がなくてもおいしい。

「お米は研ぎすぎず、やさしく洗うべし」
噂では聞いていたけれど、幕内さんの説明でしっくりきました。
なぜおばあちゃんから習った研ぎ方が、現代のお米に合わないのか。納得。


また初女さんの言葉ですが、

食材を命あるものとして、丁寧に扱う。
すると調理の仕方も自ずと変わってくるから、おいしくできる。
おいしい食事をしていると、心が満たされて、体も生まれ変わりますしね。

「命をいただいて、それがまた自分の一部となって、ともに生きていく」
という意識は、初女さんの著書を拝読したり、また庭で色んな種類の野菜を育て始めたことで、強く意識できるようになりました。

直売所に足を運ぶのも好きになり、
『旬のもの』がわかるようになって、だいすきだった食べることと同じくらい、料理も好きに。

茨城へ引っ越してから、私が一番変わったところはそこです。


また、初女さんの「普通の炊飯器で電気で炊いているのにおいしいごはん」の炊き方がていねいに解説されていまして、

この炊き方、実践中です!


「お料理をする心」っていうのは、その人の生き方だと思うのね。
ただ、食べ物を作るのではなく、「おいしい」と感じてもらえるものを作るために、目を配ったり、手間をかける、心をかける。
そういったことが、その人の生き方に現れてくる。

巻末にたくさん載っている「お味噌汁」と「炊き込みごはん」のレシピ。


その中に「海苔の佃煮」があったのですが、おいしそうで。



今度私も手づくりの海苔の佃煮、作りたいと思います。


紋佳🐻