『キニ子の日記(下)』


キニ山キニ子。いろんなことが気になる小学校6年生。
学校は好きだけど、給食の牛乳を飲み干すのがつらい。

そんなキニ子が毎日の生活のなかで気になったことを日記に書いて、担任の先生からコメントをもらう宿題をとおして、知識を深めつつ、心も成長させるおはなし。

勉強や雑学も身につくだけでなく、青春物語としても楽しめる1冊。


上巻でも感じたことだけど、日常生活の中で、キニ子ちゃんの疑問・発見が生まれる、その過程が、毎回自然でとてもいい。

どうしてその場所に赴くことになったのか、どうしてそんなふうに感じたのか・考えたのか・・・そこに必然性があって説得力があります。

ただのQ&A本じゃなくて、キャラクターたちの暮らしぶりが伺えるのが素晴らしいですね。


金閣寺と銀閣寺エピソードのあとの、「なぜお年寄りがシルバーと呼ばれるようになったのか」、「金色折り紙の製造方法」、「Bankがなぜ銀行と訳されるようになったか」などの、金銀にまつわる雑学も面白かったです。


じゃんけんに勝つ方法は、目からウロコでした・・・!

この先の人生が変わりそう。


紋佳🐻

読書