『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』


最近ドキュメンタリー映画をたくさん観ているのですが、こちら、とってもよかったです。


ターシャ・テューダーさんの1830年代をリスペクトした田舎暮らしは、かわいい動物たちと、美しい庭園に囲まれた、本人曰く「天国」そのもの。

絵本作家さんだったこともあって、言葉にされたその生き方が素晴らしくて。

―――

新しい植物は 必ず3カ所に植えて
最もよく育つ場所を見極めるの

植物が幸せに生きられる場所を用意するのが
ガーデナーの役目だから

人間はそこが気に入らないと思えば
出て行くこともできる

幸せに生きる場所を
探すことができるの

―――

「最後には自然にお返しするのだから」と、自然のことをたいせつに考えられている姿、すばらしいです。

それから、タイトルにも関係してくるお話がこちら。

―――

私は静かな水のようにありたいと、
「スティルウォーター教」を発明したの。

それは私が惹かれる小さな生き物たちの生き方にも通じるもの

彼らは必要なすべてが身の回りにあると
知っているから満ち足りている

かたや人間はないものねだりばかり
欲望で不満を膨らませているの

まずは静かな水のように世界を受け止め
感謝することから始めたいわ

―――

「静かな水のように穏やかであること」

「水鏡に映し自分を知ること」

「周りに流されず自分の速さで進むこと」

なんだかいまの自分に静かに染み込んでくる言葉たちです。


佐藤初女さんといい、ターシャ・テューダーさんといい・・・
今年のわたしは90代のお祖母様がたのスローライフに感銘を受けることが多いみたい。


エンドロールで日本が制作したと知ってひっくり返りました。
あまりにセンスが良すぎて。(全編英語だし・・・本当にびっくりしました)


我が家のちいさな花壇や畑をたいせつにしていきたいな。

ターシャさんが30~40年かかったように、素敵なお庭は一朝一夕でできるものではないことを、肝に銘じて。


手づくりのろうそくで明かりを灯し、
ゆっくりとパンやクッキー焼き、
庭で摘んできた花を花瓶に活け、
火の爆ぜる暖炉の傍で編み物をする、
そんな暮らし・・・

はあ、素敵。


いまとっても、静かな水のように穏やかなきもち。


紋佳🐻