『感情的にならない子育て』


メディアで話題になった『イラストでわかる 感情的にならない子育て』(2017年)の第2弾。

著者は、前作同様「どならない、たたかない子育て」を推進し、4万6000人のママとパパにアドバイスしてきた、子育てアドバイザーの高祖常子さん(育児情報誌miku元編集長)。

セーブ・ザ・チルドレンジャパンの2万人アンケートによると、約6割が子どもへのしつけとして体罰(叩くこと)を容認しているという結果が出ているとのこと。

「毎日イライラ」「たたきそうになった」「どなってばっかり」と自己嫌悪するママやパパに贈る、「子育ての困った」をまるっと解決してくれる1冊です。


イライラしてしまったときの対処法だけでなく、
イライラを回避するための事前の工夫が紹介されていました。


寄せられた育児の悩み1つ1つに、親の気持ちだけでなく、その時の子どもの気持ち・考えていることが書かれているのがいいですね。

親の言い分と、子どもの言い分が、対等に扱われています。


シーン別の対処方法が書かれていますが、全てのパターンに共通するのは、子どもの声に耳を傾け、こちらの気持ちを伝え、「折り合いをつける」ということ。

そのための心と体力と時間の余裕を持つ工夫を心がけることが、親子で幸せな育児に繋がる基本ですね。


紋佳🐻

読書