5歳児なりの金銭感覚。


先日、とあるイベント会場に、「バルーンアート」を販売しているピエロがいたのです。

ポケモン、アンパンマン、プリンセス・・・といった、子どもがよろこびそうな作品を、たくさん作っていて、もちろんその周りには、買ってもらってうれしそうな子どもたちがいっぱい。


「ママ、哲ちゃん、ふうせん、ほしい」

そうだよな、欲しくなるよな。

「じゃあ、毎月貯めてるお小遣いから出して買うならいいよ。どうする?」


毎月、満月の日に貯めている500円の貯金。

風船を余裕で買える程には貯まっている貯金。

お金を払えば、風船が手に入ること、
でも家でも遊べるかを検討してみてほしいこと。

加えてお金を払えば、貯めている貯金は減ること、などを伝え、

「ママは、買っても、買わなくてもどちらでもいいよ。自分で考えて決めてごらん」

と、決定権を投げてみたのです。

すると・・・


「哲ちゃん、ふうせんほしいけど、おこじゅかいへっちゃうから、がまんするの」

と言って、なんと我慢することに成功。


おおお、5歳児すごい。想像以上に、思考能力あるぞ。

買ったとしても、買わなかったとしても、私としては「彼のお金の使い方に文句はつけない」つもりだった(何なら買うと思っていた)ので、彼の出した答えそのものに対して、というよりも、「答えにたどり着くまでの思考の過程」にえらく感動したのでした。



そして、話はここで終わらないのです。

9月20日は、5歳の誕生日だった哲矢。

いろんな人からお祝いの言葉やプレゼントをいただいたのですが、それがよほどうれしかったのでしょうか。


「こんど、ママと、はなちゃんのたんじょうびに、哲ちゃん、プレゼントかってあげるね」
(※このときパパは不在だった)

自分も誰かにプレゼントを贈りたいというきもちになった様子。

「え、買ってくれるの?
そしたら、哲ちゃんのお小遣い貯金が減っちゃうけど、それでもいいの?」

「うん、いいの!」


うぉぉおおーーーー!!!(大感激)

「お小遣いが減るから」と風船を我慢したのに、誰かへのプレゼントを買うためには、貯金が減ってもいいと言い切れるそのきもち・・・!!!

胸がジーンとしてしまいました。

子どもの成長って、尊い。

そして自分のお金の使い方を省みる母なのでした。


こんな母の元でも、良い子に育ってくれております。

ありがとね、哲ちゃん。

鳥さん(夫)が出張のときは、率先して家事を手伝ってくれるやさしい子です。

きっと鳥さんに似たのね。←


紋佳🐻