『奇跡のフォント』


読み書き障害でも読みやすいフォントが生まれるまでのノンフィクション!

足掛け8年。

教育現場で大活躍しているフォントを作った書体デザイナーの情熱の物語。


出る杭は打たれるのか、好き勝手に批判・批評される「UDデザイン」。

私も、小中学校で講演をさせていただくときや、ライブでお客さまに台詞を手伝ってもらうとき・・・などで、UDデジタル教科書体を使用させていただいております。

『(略)ただ、フォントについて誤解してほしくないのは、誰にとっても、どんな場面でも読みやすい完璧な書体などというのは「あり得ない」ということです。』

UD(ユニバーサルデザイン)だからといって、万人にとって読みやすいデザインである、という簡単な話ではないというお話は、目からウロコでした。

ひとりひとり読みやすいフォント・デザインがある―

それこそが、ユニバーサルデザインなのですね。


『(略)むしろ「多様性」という言葉が、弱者への無関心を肯定する便利な隠れ蓑になってしまうのではないか。
全員が平行線のまま、他者と交わらず進んでいるだけなのではないかとも思うのです。』

この一節にもはっとさせられました。

「多様性」という言葉によって、無関心が助長されてはならない。

その通りですね。


2020年度からは、英語の教材に使われるアルファベットのフォントも変わったそうで(初耳)!

時代・人に寄り添ったフォント開発の皆さまに対し、尊敬の気持ちでいっぱいです。


小説など、長い文章を読むにはあまりふさわしくないというUDデジタル教科書体。

フォントの世界には、まだまだ成長の余白が広がっているようです。


紋佳🐻