『校正校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』


言葉のあるところには、すべて校正がある。

世の中には様々な校正・校閲の現場があるはずなのに、現場に関わる人以外にはなかなか中が見えづらい。

本書は、校正者の牟田都子さんが11箇所の校正・校閲の現場で働く方々に取材をした対談集です。


マンガ、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、スクール、地図、新聞、商業印刷物、雑誌、それぞれの現場における特徴や進行の仕方、仕事の醍醐味や難しさを伺い、その現場特有の仕事道具や、どのような経緯で今の仕事に就いたのかなども教えていただきました。

校正・校閲に興味のある方、言葉そのものに関心のある方にぜひ手にしていただきたい内容です。


ジャンルを問わずどの方も、とにかく時間(締切)と闘っているなあという印象でした。

「諦めがつくようになる」
「後悔していない仕事はひとつもない」―

1人1人はどんなに頑張っても80点までしか仕上げられなくても、チームプレーでカバーしあって100点を出す。

常に己の無知を突きつけられる環境に身を置き、書き手の想いを汲んであえてスルーすれば「これは正さなくていいのか」と編集から指摘される。

なんて大変な仕事。

活字が好きなので、もしかしたら自分、向いているかもなんて甘っちょろい考えでした。


漫画、レシピ、テレビ、辞書、ウェブ、法律書、地図、新聞、商業印刷物、雑誌・・・

さまざまなジャンルの校正・校閲の方を取材されているのが良いです。

とても勉強になりました。


『言葉に「正しさ」はない
暫定的な解を作る』

『校正をやればやるほど、正しいもの、正解と言えるものはなくなっていきます。』

自分がいかにカチコチな頭かを思い知りました。

贅沢で濃厚な読書体験でした。

はあ、胸がいっぱい。


紋佳🐻

読書