『酒ビジネス』
酒蔵コーディネーターとして活躍し、年間2000種類以上の日本酒を呑んできた著者による、「日本酒の教養」。
この本を読めば、ビジネスから日常の雑談まで、様々なシーンで日本酒について語れること間違いなし!

「全国新酒鑑評会」の評価の基準や内容についてまとめられていた章が、特に興味深かったです。
『鑑評会はあくまでもコンクールなので、減点法による審査であり、否定的な表現をしない加点式のワインとはこの点が大きく異なります。
ワインは「長所を探して、人にどう伝えるか」という考えから、例えば香りがあまりしないワインは、香りが「低い」ではなく「穏やか」といったポジティブな言葉で表現します。』
加点式のワインに比べて、減点式の日本酒。
国民性というか、民族性のようなものが感じられて興味深い。
みんな違ってみんないい、そんな時代が日本酒業界にもくるかしら。
『上記以外にも、酒屋がおすすめの酒蔵を決定する「酒屋大賞」が2023年から開催されています。
本屋さんの書店員がおすすめする本を選ぶ「本屋大賞」から着想を得たコンテストで、日本酒においては銘柄ではなく、酒蔵の1位を決めるところが他のコンテストと比べてユニークです。』
あの本屋大賞から着想を得たコンテストが2023年から開催されているのですね!
これにはびっくりしました。
とても良い。
本屋大賞もとても良い賞だけれど、酒屋大賞もとても良い。
また、ラベルの見えるビールと違って、徳利に入れてしまうと「顔」が見えなくなる日本酒のために、ワンカップがつくられた、という話にも感動しました。なるほど。
パック酒はあまりおいしくないイメージが、確かにあった私ですが、「資材費が安いため安価」、「日光臭がつかず新鮮な香りを楽しめる」、といったメリットも多い。
瓶でこそ日本酒、と思っていた私には目からうろこでした。
そんな瓶入りの日本酒ですが、
『一升瓶の登場後、しばらくは木の樽と並行して利用されたそうですが、ガラス瓶の普及が加速したのは1923年に発生した関東大震災です。震災後の復興需要によって建築に使用する木材価格が高騰し、木桶の製造が難しくなり、その結果、瓶が主流となっていきました。』
木樽から瓶への変遷の理由に、関東大震災が絡んでいたとは。
なるほど、勉強になります。
『皆さまのこれからのお酒ライフが充実したものになることを祈念します。
それでは、お酒の準備はよろしいでしょうか?乾杯!』
あとがきの〆まで粋。
おいしい熱燗が呑みたい季節ですね。
紋佳🐻









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