『クマ大図鑑』


大きな体にするどいツメ、イヌよりすぐれた嗅覚。
人をおそうこともあるクマは、一方でキャラクターとしても人気があります。
クマは、いったいどんな動物なのでしょう?

体のつくりや生態、人とのかかわりをわかりやすく紹介。
出会ってしまったときの対処法もわかります。


クマ好きを自負している私ですが、
知っていたようで、知らなかったこともたくさんあり、とても興味深かったです。

今年は特に、クマが人を襲ったりするニュースが多かったので、そんなニュースを耳にする度にきもちが凹んでいたのですが、
この本には、なぜクマが人里に現れるようになったのか、その理由が明確に記されていました。

昔は人がよく出入りし、管理していた里山が、山と里の間にあったけど、
いまは人が整備しなくなって、木や草が伸び放題になっているので、

クマが「どこまでが山で、どこからが町なのかの区別がつきにくくなっている」。


そのために、山をおりてきてしまうんだそう。

理由がわかれば対策もできそうですね。
餌が山に無いから、なんて話は聞いたことがあったけど、「里山」の管理不足も理由にあったなんて。

読んで良かった。
クマは基本的には臆病な動物。
人との共存を目指していってほしいです。


紋佳🐻

読書