『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』
優等生の「ぼく」が通う元・底辺中学は、毎日が事件の連続。
人種差別丸出しの美少年、ジェンダーに悩むサッカー小僧。
時には貧富の差でギスギスしたり、アイデンティティに悩んだり。
世界の縮図のような日常を、思春期真っ只中の息子とパンクな母ちゃんの著者は、ともに考え悩み乗り越えていく。
落涙必至の等身大ノンフィクション。
妹の親友ちゃん(私の読書友だち)からお薦めされて読みました。
でね、あまりにおもしろいから、他の読書友だちにも「これ読んだことある!?」って、この本を気に入りそうな方、2名にお薦めしたんです。
そしたらさ、・・・もう読まれてました!笑
そんな、私のまわりの読書仲間が気に入っている、つまりは間違いなくおもしろい一冊です。
『ハーフ』という差別的な言葉の代わりに、最近では『ダブル』という言葉が使われていると聞いた息子くんが、
「『ハーフ・アンド・ハーフ』でいいんじゃない?半分と半分を足したら、みんな同じ『1』になるでしょ」
って答えるところとか、痺れますね。
哲ちゃん(息子)も、10年後、そんないっちょ前な発言をする少年になるのでしょうか。わくわく。
心理学に明るく、保育士をされているブレイディみかこさんの、客観的かつ的確に観察された息子さんの描写が、とてもリアルで、素敵でした。
私はきっとそんな理性的な母にはなれないのだけど、無いものねだりはやめて。
さまざまな役を演じることで培ってきた、「共感力」を武器に、息子と向き合って行けたらいいなあと思うのでした。
紋佳🐻
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