『ソードアートオンライン18 アリシゼーション・ラスティング』


「――キリトくんだ。わたしのキリトくんが、帰ってきた・・・」


≪アンダーワールド≫全土が混沌と化す、≪最終負荷実験≫の二日目。

≪人界軍≫最強の整合騎士ベルクーリ、スーパーアカウント・太陽神ソルスを持つシノンを打ち破ったガブリエルは、≪ワールドエンド・オールター≫を目指すアリスを追う。


一方、圧倒的な数の≪暗黒騎士≫に包囲された≪人界軍≫囮部隊の戦場では、アスナの奮闘、リズベットやシリカらの助力虚しく、ついに自失状態のキリトが、ラフィン・コフィンの残党≪PoH≫につかまってしまう。

積年の恨みを晴らさんと、PoHの毒牙がキリトに迫り、瞬間。

キリトのこころの中に、声が響いた。

それは、共に暮らし、戦い、笑いあった彼の親友の声。たった一人の、最高の相棒の声―。


ついに、キリトは復活する。

アンダーワールドに生きる≪すべて≫を、救うために。


みんなが夜空に祈りを捧げる中で、

『走りながら、ただ信じた。』

このアスナの祈り方は、本当に彼女らしくて、痺れました。

信頼や、愛を超えた関係性。かっこいい。


アンダーワールドは「心意」の世界、信じる心次第で奇跡は起こる。

でも今回は、現実世界でも奇跡が起こり・・・

その瞬間鳥肌が立つほど感動しました。


あとがきでは、10冊に及んだアリシゼーションが完結したことに対する川原さんの熱い想いが綴られていて。

小説を書くということに必要なエネルギー、愛の大きさを、強く感じました。

最後に差し込まれたイラストは、ずるいです。


紋佳🐻

読書