『風の谷のナウシカ2』
ぺジテ市のアスベルとともに、腐海から脱出したナウシカ。
その頃トルメキア戦役が勃発し、ナウシカは古い盟約によってトルメキア第三皇女クシャナ軍に従軍する・・・。
映画では語られなかったその後のナウシカの物語がここから始まる!
クシャナが、戦死した仲間たちへの手向けとして、その髪を切り落とすシーン、痺れました。
2巻以降でクシャナの情だとか信念のようなものが垣間見えはじめますね。いい!
ちょっと違うけど、「マスクをしなくてはいけない世界」って、いまの世界とシンクロするところがあるなあ、なんて。
「姫様!!」と、それぞれができる精一杯の貢ぎ物をナウシカにアピールするおじいさまたちが可愛い。
ピュアな恋心にくすぐられます。
「王蟲のむくろを苗床にして、胞子が菌糸を地中深くのばし地下の水脈をさぐり当て(略)、砂漠はやがて広大な腐海と化していった」
この辺りの描写が、生命の循環というか、自然の神秘を感じられて、好みでした。
その昔、「自らの生命が飢餓で果てるまで」怒りがおさまらなかった王蟲たち。
それだけのことをしてしまった人間の愚かさが痛いほど伝わってきました。
紋佳🐻
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