『ネコが見つけた赤い風船』、『ボクの穴、彼の穴。』


大塚愛さんの、素敵な絵本。

手書きの文字とイラストが、作品の温度をあたためています。


ネコがとっても健気で。

悲しいけど、やさしい気持ちになる物語。


ネコを愛する方に、読んでほしい1冊(*^^*)




『戦争です!』

という言葉から始まる絵本。

ボクの穴から、彼の穴に向けて攻撃するのですが、相手のことは見えません。

ただ、上の人から渡された『戦争のしおり』には、

『殺さなければ殺される。相手は女子供まで容赦なく殺すモンスターだ』

と書いてあるので、攻撃するしかありません。


でも、相手の穴に行ってみると、

彼もまた、家族の写真を持ち歩く、

愛された人間だということがわかります。


相手の『戦争のしおり』には、

自分がモンスターであると書かれていて、ようやくそこで『ボク』は気が付きます。


戦争はとはつまり、上の人達からの押し付けであり、情報はまるで嘘だらけであると。


世界中にこの絵本が届きますように。



紋佳🐻

読書