『ルビンの壺が割れた』


この小説は、あなたの想像を超える。 
結末は、絶対に誰にも言わないでください。 

「突然のメッセージで驚かれたことと思います。失礼をお許しください」―

送信した相手は、かつて恋人だった女性。
SNSでの邂逅から始まったぎこちないやりとりは、徐々に変容を見せ始め・・・。

ジェットコースターのように先の読めない展開、その先に待ち受ける驚愕のラスト。
覆面作家によるデビュー作にして、話題沸騰の超問題作!


ずっと読もう読もうと思っていた話題作。

SNS上での男女のメッセージのやりとり、というのが現代的で、リアリティがあります。

テンポよく読めてしまうので、情報を整理するために、(ちょ、ちょっと待って!)と、自らブレーキを踏みながら読み進めました。


『逆説的な言い方になりますが、私が彼女を真剣に愛していたなら、彼女の行為は決して許せなかったでしょう。強い愛はしばしば寛容ではないし、必要以上の怒りを伴うものだからです。』

・・・深い。響きました。

真に愛していなかったからこそ、許すことができた。

特に若い時はそうですよね。

真っ直ぐだし、体力があるから、なかなか許せない。

自分の若かりし頃を思い出しながら、苦々しい思いで読み終えました。


最後の一行には、びっくりします。


紋佳🐻

読書