『明るい方へ舵を切る練習』


ほんの少し、考え方の方向を変えるだけで、幸せな今日がやってくる。

ままならないことも多い日常を、いかにして機嫌よく乗り切っていくか。

「暮らしのおへそ」編集ディレクター・イチダさんが、一年を通して暮らしの中での発見と工夫を綴った実践録。


一田さんがご自身のサイト「外の音、内の音」の中で、日々のあれこれを綴られている、日記のようなエッセイを纏めた新刊。

ありがたいです。


『正しい人より、かわいい人になる』

ああ、わかる。

歳を重ねるごとに、頑なになっていく自分を感じているのは、きっと正しさの経験を積んできてしまっているから。

正しさよりもかわいらしさ、私も身につけたいです。


『誰かのちょっとした言葉にイライラしたり、誰かの言葉に必要以上に傷ついたりするときは、たいてい寝不足です。
たっぷり眠れば、元気になれる!と信じています。』

イライラの原因は寝不足!と言い切ってしまうところが素敵。

単純明快で、心づよい答え。


ものをたいせつに使い、使いきる暮らしをされている部分もあれば、新年には下着をすべて新調したり、衣替えのやる気スイッチを入れるために衣類を購入したり、地球にやさしい高級洗剤を使われたり・・・

良いものを買われるから、ひとつひとつのお値段も高い。

大人だなあと尊敬します。


共感できるところもあれば、真似できない部分もあるから、私という人間に気づかされる。

一田さんのご著書を拝読する度に、「自分はどう暮らしたいか」を考えます。


自分という人間をたのしまなくちゃと、私もまた明るい方へ、舵を切るのでした。


紋佳🐻

読書