『89歳ひとり暮らし お金がなくても幸せな日々の作りかた』


「私ね、今が人生で一番楽しいわ。」

78歳で始めたツイッターで戦争体験から日常の思いまで綴って大人気となり、フォロワー数20万人超。

毎月10万円ちょっとでやりくりしながら、毎朝近所の公園で太極拳をして一日8000歩を目標に歩き、部屋には花を飾り、ぬか漬けをつまみに毎日晩酌を楽しむ。

Netflixで韓国ドラマを見て、BTSの曲を聞きながらのんびり朝風呂、週1回の麻雀教室が最高の脳トレ。

そんな大崎さんの、老後が楽しみになる暮らしかた、生きかたのコツが詰まった1冊です。


『「不平不満、愚痴ばっかり言っている人に幸せはやってこないよ」とは常日頃から思っていて、そういう人は、幸せが来ても気がつかない。幸せって要は自分の気の持ちようですから。
足りないことばかり見ていたら、いつまでも満ち足りることはないですよね。』

『若いうちはだいたいいつも健康だから、健康なんてそこまで気にしません。
だから、欲しいものが手に入ったら幸せ、好きな人ができたら幸せ。そういうものです。
歳を重ねていくと、心が安定していれば幸せ。
80過ぎたら健康なら幸せ。
健康だから心が安定する。
そうなったらイヤなことがなくなる。
これが年配者の幸せループなのでしょう。』

人生の大先輩の言葉は、どれも説得力あるものばかり。

Twitter(現X)のフォロワーが20万人いるのも納得です。


間に挿し込まれている、お家やお散歩コースのお写真も素敵でした。


読んでいてほっとするような、やさしいきもちになれる本。

お金はなくても自分らしく、人生を最大限に楽しむ大先輩の生き方に、ただただ励まされました。

心も身体も健やかな老後、憧れます。


紋佳🐻

読書